【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国産車メーカー、プロトンは5日、2021年9月の販売台数が1万380台に上ったと発表した。増減には言及していないが、20年9月の発表データから算出すると前年同月比13％減となる。低調だが、6〜8月の前年同期比84.4％減（3カ月で計5354台）と比べると下げ幅が縮小した。

　モデル別で販売台数が最も多かったのはAセグメントのセダン「サガ」の3907台。これにBセグメントのスポーツ多目的車（SUV）「X50」が2431台、CセグメントのSUV「X70」が1577台で続いた。

　1 9月の販売台数は7万3017台で、前年同期を0.8％下回った。市場シェアは23％と、前年同期から2.3ポイント上昇した。SUVが好調で、同社の販売全体の37.4％を占めた。

　国内では6月から全国的なロックダウン（都市封鎖）措置がとられ、自動車の生産・販売に影響した。それでも8月半ばから徐々に規制が緩和されており、自動車販売は上向いている。

　販売会社プロトン・エダルのロスラン・アブドゥラ最高経営責任者（CEO）は、活動制限の緩和によりゆっくりとしたペースで販売が回復していると指摘。しかし、半導体不足が早期に解決する見通しは立たないため生産ペースが上がらないとして、販売の先行きに慎重な見方を示した。


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