【亜州ビジネス編集部】マレーシア自動車協会（MAA）が19日発表した2021年4月の国内新車販売台数は5万7912台で、前月比で12.3％減少した。前月を下回るのは3カ月ぶり。首都圏やジョホール州、ペナン州などで条件付き活動制限令（MCO）が延長されたことや、半導体不足で生産に遅れが出ていることが影響した。前年同月比では381倍に拡大。前年同月は新型コロナウイルス禍で底となる152台に低迷しており、大幅な反動が出た。

　セグメント別にみると、乗用車は前月比6.8％減の5万2628台（前年同月比396倍）、商用車は28.6％減の5284台（278倍）だった。

　1〜4月の販売台数は19万9556台で、前年同期から89.3％増加。乗用車は86.8％増の17万9096台、商用車は114.3％増の2万460台だった。

　4月の生産台数は全体で前月比23.2％減の4万7764台（前年同月比199倍）で、3カ月ぶりに減少。半導体不足が影響した。1〜4月の生産台数は19万8475台で、前年同期を82.6％上回った。

　MAAは、5月の販売が4月を下回ると予想。5月12〜6月7日に実施されるMCOの第3弾（MCO3.0）や半導体不足、また祝日で営業日が少ないことが影響するとみている。


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