マレーシア統計局は25日、2022年4月の消費者物価指数（CPI、2010年＝100）が125.9となり、前年同月から2.3％上昇したと発表した。上昇は15カ月連続。上昇率は前月の2.2％を上回り、5カ月ぶりに加速した。生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数は2.1％上昇し、前月から0.1ポイント加速した。

　12品目のうち10品目で上昇率がプラスだった。最も伸びが高かったのは食品・非アルコール飲料で4.1％。これにレストラン・ホテルが3.2％、運輸が3.0％、家具・家庭用品が2.7％で続いた。通信は横ばい。唯一下がったのは衣料・履物でマイナス0.2％だった。

　CPI上昇率は前月比でプラス0.2％。8品目がプラスで、食品・非アルコール飲料と運輸、娯楽・文化、レストラン・ホテルの4品目が0.4％で最も伸びた。一方、縫製品・履物や通信など4品目は横ばいだった。

　マレーシア中央銀行は、21年通期のCPI上昇率（前年比）を2.0〜3.0％と予想。原油の値上がりが指数を押し上げるとみている。20年はマイナス1.2％だった。


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