【亜州ビジネス編集部】発光ダイオード（LED）試験装置メーカーのエルソフト・リサーチは16日、ペナン州に所有する土地建物を3800万リンギ（約10億8000万円）で売却すると発表した。売却益のうち1474万リンギを投じて、自動車やスマート機器、医療機器向けの事業を強化する。
　バヤンレパス工業団地内に所有し、現在は他社に貸し出している工場の土地建物を売却する。売却先の集積回路（IC）試験装置メーカー、SRMインテグレーション（マレーシア）と同日に売買契約を交わした。工場は2階建てのオフィスを併設しており、敷地面積8116平方メートル。現在は自社で使用せず、別の試験装置メーカーに貸し出しているが、5月末に賃貸契約が切れる。
　売却益は3466万リンギを見込む。うち1992万リンギを運転費用と特別配当に充て、残り1474万リンギを投じて研究開発（R&D）や生産を強化する方針。自動車向けなどで市場シェアの拡大を図る。買収や既存工場拡張、合弁などを視野に入れているが、現時点で詳細は未定としている。


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