【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局は24日、2021年8月の消費者物価指数（CPI、2010年＝100）が122.5となり、前年同月から2.0％上昇したと発表した。上昇は7カ月連続。ただ、伸び率は前月の2.2％を下回り、4カ月連続で減速した。生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数の上昇率は0.6％で、前月から0.1ポイント下がった。

　12品目のうち8品目がプラスだった。最も伸びが高かったのは運輸の11.0％で、これに家具・家庭用品が1.7％、食品・非アルコール飲料が1.2％で続いた。教育と通信は横ばい。下がったのは衣料・履物とその他用品・サービスで、それぞれマイナス0.4％、マイナス0.6％だった。

　CPIは前月比で横ばい。2品目がプラスで、食品・非アルコール飲料と住居・水道光熱費がともに0.1％だった。衣料・履物など8品目は横ばい。運輸と教育がともにマイナス0.1％だった。

　マレーシア中央銀行は、21年通期のCPIが前年比で2.0〜3.0％上昇すると予想。原油の値上がりが指数を押し上げるとみている。20年は1.2％の下落だった。


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