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  ニュース     2021/09/12 21:58

マレーシア:7月の鉱工業生産5%減、活動制限で落ち込む 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が10日発表した2021年7月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で5.2%低下した。マイナスは8カ月ぶり。6月から新型コロナウイルス対策の活動制限が強化される中、製造業(6.5%低下)の下げ幅が拡大した。
 製造業では7分野のうち6分野がマイナス。うち工場がストップした自動車を含む輸送機器(43.8%低下)の下げ幅が大きかった。非金属鉱物・ベースメタル・金属製品(27.6%低下)や木製品・家具・紙製品・印刷(23.7%低下)も2割を超える落ち込み。また、前月までプラスを維持していた電気・電子製品(1.7%低下)がマイナスに転落した。一方、原油価格が前年同期を上回って推移する中、石油・化学・ゴム・プラスチック(14.3%上昇)はプラスを確保した。
 製造業以外では、鉱業(0.6%上昇)が4カ月連続で上昇。電力(6.6%低下)は2カ月連続のマイナスだった。
■製造業売上高0.6%増
 統計局が同日発表した21年7月の製造業売上高は、前年同月比0.6%増の1198億リンギ(約3兆1800億円)だった。増加は14カ月連続。7分野のうちプラスは2分野にとどまったが、石油・化学・ゴム・プラスチック(42.3%増)の伸びが大きく、全体を押し上げた。食品・飲料・たばこ(7.1%増)も引き続きプラス。一方、輸送機器(31.1%減)は前月に続く3割減となった。
 製造業の従業員数は0.8%増の221万84人。支払われた労賃は1.5%増の71億9480万リンギ(1人当たり3255リンギ)だった。


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