ニュース 2022/03/31 21:40
マレーシア:22年の成長率予想、5.3〜6.3%に下方修正=中銀
経済・統計 GDP マレーシア
【亜州ビジネス編集部】マレーシア中央銀行は、3月30日発表した経済・金融に関する年次報告書で、2022年の国内総生産(GDP)成長率予想を下方修正した。2月には5.5〜6.5%としていたが、レンジを5.3〜6.3%に引き下げた。
21年の成長率は3.1%で、20年のマイナス5.6%からプラス転換。22年は成長が加速するとみるが、ウクライナ危機やコモディティー価格高騰、新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」のまん延を受け、予想を下方修正した。
22年の成長率予想を部門別にみると、需要サイドでは個人消費が9.0%、民間投資が5.3%それぞれ拡大すると予想。供給サイドでは、製造業が5.2%、サービス業が6.9%それぞれ伸びるとみている。
一方、インフレ率は21年の2.5%に対し、22年は2.2〜3.2%と予想。コモディティー価格の一時的な変動で上下両方向に振れる可能性があるとした。ただ、生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数は21年の0.7%に対し、2.0〜3.0%に加速すると予想している。
ノル・シャムシア・ユヌス中銀総裁は、下振れリスクが多い中で経済回復を着実なものにするには構造改革が不可欠と指摘。「デジタル化、持続可能性、包括性が鍵になる」としている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
21年の成長率は3.1%で、20年のマイナス5.6%からプラス転換。22年は成長が加速するとみるが、ウクライナ危機やコモディティー価格高騰、新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」のまん延を受け、予想を下方修正した。
22年の成長率予想を部門別にみると、需要サイドでは個人消費が9.0%、民間投資が5.3%それぞれ拡大すると予想。供給サイドでは、製造業が5.2%、サービス業が6.9%それぞれ伸びるとみている。
一方、インフレ率は21年の2.5%に対し、22年は2.2〜3.2%と予想。コモディティー価格の一時的な変動で上下両方向に振れる可能性があるとした。ただ、生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数は21年の0.7%に対し、2.0〜3.0%に加速すると予想している。
ノル・シャムシア・ユヌス中銀総裁は、下振れリスクが多い中で経済回復を着実なものにするには構造改革が不可欠と指摘。「デジタル化、持続可能性、包括性が鍵になる」としている。
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