【亜州ビジネス編集部】自動車部品メーカーのEPマニュファクチャリング（EPMB）は17日、電気自動車（EV）の生産に向けて、米国に本社を置くSAEANグループ（新安集団）と提携すると発表した。当面は東南アジア市場向けに、乗用車タイプの小型EV年2万台の生産を目指す。

　SAEANが持つ技術と設計ノウハウを生かし、Aセグメントの5ドア、4座席のEVを共同開発する。EPMBはマレーシアでの量産と東南アジアでの販売に向けて準備を進める。将来的に建設業界向けの電動式重機を生産することも視野に入れている。

　SAEANは2013年設立。EV関連の特許を120件持ち、韓国に研究・開発（R&D）センター、カナダに電池工場、日本に電動式重機の販売拠点を持つ。ジョン・リー（李政勇）最高経営責任者（CEO）は、「製造パートナーをようやく見つけられたのはわが社にとって大きな一歩だ。将来的には北米や韓国、日本、欧州にも輸出したい」と述べた。

　EPMBは自動車部品を製造。最近EV関連の新事業を複数発表しており、8月には中古車ディーラーのチャハヤブミ（CB）とEVの輸入販売と組立生産を視野に協力することで覚書を交わした。今月には中国の鯊湾科技（シャークガルフ・テクノロジーズ・グループ）との提携で、来年3月に電動バイクの組立生産を開始すると発表している。


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