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  ニュース     2022/02/10 20:59

マレーシア:OMサラワク、金属シリコンを生産へ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】合金製造のOMマテリアルズ(サラワク)は今年、アルミニウム合金の添加剤などに使われる金属シリコンの生産に乗り出す。鉄とシリコンの合金「フェロシリコン」を生産する電炉の一部を廃炉し、金属シリコン向けに切り替え、品目の幅を増やす。ザ・スター・オンラインが伝えた。
 同社は電炉を16基持ち、うち10基はフェロシリコン向けで、残り6基はシリコマンガンや高炭素フェロマンガンなどマンガン系合金向け。ただフェロシリコン向けの4基は使用しておらず、うち2基を金属シリコン向けに、他の2基をマンガン合金向けに切り替える。
 電炉の切り替え作業には中国のエンジニアリング会社を起用。新型コロナウイルス流行の影響で技術者の現場入りが遅れていたが、昨年12月に開始した。解体から新たな電炉の据え付け、試運転を経て、今年12月にも生産を開始する。
 フェロシリコンは主に鉄鋼に強度を与えるためのシリコン添加剤として使用。一方の金属シリコンは化学品やアルミ向けに使われる。
 OMマテリアルズは、シンガポールに本社を置くOMホールディングスが75%、サラワク州を本拠とするコングロマリット(複合企業)のチャヤマタ・サラワクが25%を出資。21年にはフェロシリコンを13万1059トン、マンガン合金を21万6539トン製造した。


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