【亜州ビジネス編集部】国営石油ペトロナスは23日、新技術の商用化を専門とする子会社ペトロナス・テクノロジー・ベンチャーズがロボット開発の独エニボティクスと提携すると発表した。エニボティクスが手掛ける点検用自律ロボットの商用化を共同で進める。

　両社は2019年以降、引火や爆発といった危険のある石油ガス開発現場などで、脚付きの点検用自律ロボット「エニマルX」の研究・開発（R&D）を共同で行ってきた。海上・陸上の資源開発現場で活躍し、石化製品の生産・加工現場などでも利用できる。今回の合意のもと、国内外の他社にエニマルXの売り込みを掛けるほか、別分野への応用に向けた研究も行う。

　エニボティクスのファンクハウザー最高経営責任者（CEO）は、エニマルXは画期的なロボットでエンジリアニング界にもたらす影響は大きいと指摘。エネルギー業界の安全性向上につながることが期待できると話した。


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