【亜州ビジネス編集部】ダイハツなどが出資する国産車メーカーのプロドゥアは26日、スポーツ多目的車（SUV）「アティバ」のハイブリッド車（HV）を使用した消費者調査を開始すると発表した。電気自動車（EV）への参入を視野に都市部での運転行動を把握する狙い。またサブスクリプション形式での自動車利用について消費者の反応を探る。
　調査には消費者300人が参加。それぞれアティバHVの限定モデルを使用する。調査では、（1）首都圏やペナン州、ジョホール州など都市部での運転行動（2）法人向けに提供している自動車の5年間サブスクサービスに対する消費者の受け入れ度合い――を探る。
　アティバはプロドゥアが初めてHVを導入したモデル。エンジンの排気量は1200ccで、1リットル当たりの燃費は31.3キロメートルに上る。ザイナル・アビディン・アフマド社長兼最高経営責任者（CEO）は、「今回の調査で収集するデータから、国内の運転手がEVに求めるニーズを予測できるだろう」と述べた。なお同社長兼CEOは昨年11月、需要が低い中で製造基盤をEVに移行するのは困難として、まずはHVがより現実的な選択肢になると述べている。
　一方、今回の調査では個人による自動車のサブスクに対する受け入れ度合いも調べる。同社長兼CEOは、「我が社では販売が主流だが、サブスクが近い将来に受け入れられる可能性もある」としている。


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