【亜州ビジネス編集部】自動車大手で複合企業のUMWホールディングス（UMWH）は2022年の連結決算で、売上高が前年比43.0％増の158億1443万リンギ（約4800億円）、純利益が54.7％増の4億1507万リンギだったと発表した。新型コロナウイルス禍の反動や減税の影響で、主力の自動車部門が大幅な増収増益となった。

　国産車プロドゥアとトヨタの車両を扱う自動車部門は、売上高が47.4％増の133億995万リンギ、純利益が95.7％増の7億7491万リンギ。新型コロナ禍からの反動と減免税効果で新車販売が伸び、増収増益となった。販売台数は、プロドゥア車が48.2％増の28万2019台、トヨタ車が39.6％増の10万1035台だった。

　重機部門の売上高は16.3％増の15億2801万リンギ、純利益は36.8％増の1億570万リンギ。また、自動車部品や航空部品、潤滑油などの部品製造部門は売上高が35.5％増の9億8420万リンギで、純損益は3233万リンギの黒字と、前年の赤字から黒字転換した。

　UMWは23年の見通しについて、自動車部門については減免税措置の終了に伴い、前年を下回ると予想。ただ受注残の早期納車や新モデル投入などを通じ、可能な限り落ち込みを和らげるとした。重機部門については、地政学的リスクの継続や世界的な景気後退が予想される中で、前年をやや上回る程度になると予想。一方、部品製造部門については、新型コロナ規制の緩和で世界の航空市場が回復する中、とりわけ航空部品の受注が伸びるとみている。


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