【亜州ビジネス編集部】プラスチック射出成形のHILインダストリーズは13日、中国江蘇省蘇州市の完全子会社の事業を停止すると発表した。米国向けを中心にIT（情報技術）機器のプラスチック部品を生産販売してきたが、米中貿易摩擦の影響で顧客を失ったことから事業停止を決めた。業績に大きな影響はないとしている。
　HILプレシジョン・プラスチック・テクノロジー（蘇州）の事業を停止する。同子会社は2006年にHIL初の海外子会社として操業を開始。8000平方メートルの工場を構えて、金型生産やプラスチック部品の射出成形、塗装などを手掛けてきた。22年の業績は売上高が331万リンギ（約1億円）、粗損益が41万リンギの赤字、税前損益が355万リンギの赤字だった。


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