【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が9日発表した2022年6月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で12.1％上昇した。10カ月連続で前年同月を上回り、伸び率は前月の4.1％から加速。前年同月に新型コロナウイルス対策の活動制限の影響で低迷していた反動があり、製造業と電力が2桁の上昇となった。
　産業別では製造業（14.5％上昇）が11カ月連続、電力（14.1％上昇）が10カ月連続のプラス。鉱業（2.1％上昇）は天然ガスの生産拡大で3カ月連続ぶりのプラスに転じた。
　製造業では7分野全てで前年同月を上回り、うち輸送機器（89.9％上昇）は前年同月の落ち込みの反動で大きく拡大した。主力の電気・電子製品（16.9％上昇）は10カ月連続で2桁の上昇。石油・化学・ゴム・プラスチック（0.3％上昇）は小幅ながら2カ月ぶりにプラス転換した。
■製造業売上高16％増
　統計局が同日発表した22年6月の製造業売上高は、前年同月比23.4％増の1535億リンギ（約4兆6500億円）だった。増加は25カ月連続で、7分野すべてが2桁のプラス。電気・電子製品（25.4％増）の好調が続いているほか、輸送機器（47.5％増）で反動増があった。
　製造業の従業員数は3.7％増の229万7905人。支払われた労賃は6.2％増の78億1600万リンギ（1人当たり3401リンギ）だった。


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