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  ニュース     2021/09/28 20:59

マレーシア:8月の輸出額18%増、12カ月連続プラス 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が28日発表した貿易統計によると、2021年8月の輸出額は前年同月比18.4%増の955億8650万リンギ(約2兆5400億円)だった。プラスは12カ月連続で、伸び率は前月から加速。コモディティー価格が上昇傾向にある中、石油製品や化学品、パーム油などが大きく伸びた。新型コロナウイルス対策の活動制限が緩和されたことも追い風になったとみられ、主力の電気・電子製品はプラスを回復した。輸入額は12.5%増の741億9850万リンギ、貿易収支は213億8800万リンギの黒字だった。

 品目別の輸出額は、全体の3分の1を占める電気・電子製品が6.8%増と、2カ月ぶりのプラス。また、石油製品と化学品は6割増、パーム油製品は7割増と大きく拡大した。一方、自動車を含む輸送機器は22.3%減となり、前月に続く2割減。光学・科学機器も2割減と振るわなかった。

 主要国・地域への輸出額は概ね増加。最大の中国向けが5.7%増、2番目のシンガポール向けが21.5%増などと伸びており、中国向けは液化天然ガス(LNG)などがけん引した。対日輸出は40.8%増だった。

 輸入は電気・電子製品など主要品目の多くで2桁の増加。国・地域別では最大の中国からが23.4%増、日本からが29.9%増だった。

 1〜8月の累計は、輸出額が前年同期比24.9%増の7784億8780万リンギ、輸入額が20.4%増の6282億9080万リンギ、貿易収支が1501億9690万リンギの黒字だった。


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