【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国産車メーカー、プロトンは4日、2022年6月の販売台数が前月比51.0％増の1万4787台だったと発表した。市場シェアは22.6％と2位を維持。いまだ半導体不足に見舞われるが、全力で調達に取り組み、生産が増えたことで販売が伸びたとしている。
　前年同月比の増減は発表していないが、21年6月は新型コロナウイルス流行による全国的なロックダウン（都市封鎖）の影響で販売活動がなかった。
　22年6月の販売をモデル別にみると、最も売れたのはAセグメントセダン「サガ」で5460台。Bセグメントのスポーツ多目的車（SUV）「X50」は4473台、CセグメントのSUV「X70」は2696台、Cセグメントの多目的車（MPV）「イグゾラ」は513台で、これら4モデルはそれぞれの部門で国内首位だった。
　上半期の販売台数は前年同期比3.9％増の6万124台。市場シェアは18.2％で、前年同期から5.1ポイント下がった。モデル別で最も多かったのはサガの2万3484台で、X50が1万5982台、X70が9156台で続いた。
　6月の輸出台数は前月比24.0％増の636台。上半期は2722台で、前年同期を81.2％上回った。輸出先はパキスタンの1770台が最も多く、前年同期を183.0％上回った。これにブルネイが203台、バングラデシュが194台で続いた。
　ロスラン・アブドゥラ副最高経営責任者（CEO）は、業界全体がまだ半導体不足に見舞われているが、全力で確保に努めた結果、徐々に問題が解決しつつあると説明。上半期に15万台の受注が入り、受注残が多いことから納車を急ぐとした。なお自動車の販売サービス税（SST）減免措置が6月末で終了したが、それまでに成約して来年3月末までに納車すれば措置が受けられる猶予期間が設けられており、6月末には駆け込み需要が発生していた。


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