【亜州ビジネス編集部】「ナタ汽車（NETA）」ブランドの電気自動車（EV）を手掛ける中国の合衆新能源汽車は、マレーシア市場に参入する。東南アジアではタイに次ぐ2カ国目の進出先となる見通し。低価格を売りに攻勢を掛ける。ポールタンが24日付で伝えた。
　同社は「近日公開」と張り出したマレーシア向けの公式ウェブサイトを立ち上げた。ツイッターやフェイスブックの公式サイトも設けて情報を流し始めている。
　中国では3モデルのEVを展開。マレーシアで販売するモデルは不明だが、公式サイトには廉価タイプの小型スポーツ多目的車（SUV）「ナタV」の写真を掲載している。ナタVは2020年に発売したモデルで、出力は70キロワット（94馬力）、最高速度は101キロメートル、フル充電での走行距離は384キロメートルとしている。タイでは昨年に発売した。
　マレーシアでの価格など詳細は現時点で不明。タイではナタVの価格をトヨタ「ヤリス」より安い54万9000バーツ（約210万円）に設定。現在は中国からの輸入車を販売しているが、来年には現地での組立生産に切り替える計画で、工場建設を進めている。


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