【亜州ビジネス編集部】サバ州政府系の石油・ガス会社であるSMJは、化学大手ペトロナス・ケミカルズ・グループ（PCG）傘下で同州を拠点とする肥料会社の株式25％を取得する。取得額は12億4600万リンギ（約373億円）。エネルギーを多く必要とする肥料会社に資本傘下することで相乗効果を見込む。
　PCGからペトロナス・ケミカルズ・ファーティライザー・サバ（PCF）の株式を取得することで株式売買契約を交わした。PCFは2011年設立で、サバ州のシピタン石油・ガス工業団地に敷地面積85万4000平方メートルの肥料工場を持つ。肥料原料となるアンモニアと尿素の年産能力はそれぞれ73万5000トンと122万5000トン。東南アジアでは共に最大規模で、尿素についてはアジア太平洋地域で3番目の規模という。
　肥料会社は、アンモニアの原料である水素を作るために多くのエネルギーを使用する。SMJは、PCFの工場がサバ州初の肥料工場であり、これと組むことで石油・ガスと肥料の両産業の発展に寄与できるとしている。


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