マレーシア統計局が11日発表した2023年2月の流通業売上高は、前年同月比14.7％増の1342億5630万リンギ（約4兆500億円）だった。前年同月を上回るのは17カ月連続で、前月（12.4％増）から伸びが加速。新型コルナウイルス禍から経済が回復する中で11カ月連続の2桁増となった。物価の上昇も売上高を押し上げる要因となっている。
　売上高の内訳は、◆卸売り＝5.9％増の591億4840万リンギ◆小売り＝19.2％増の581億582万リンギ◆自動車販売＝36.1％増の169億4980万リンギ――だった。小売りは前月まで11カ月連続で過去最高額を更新していたが、2月は前月を下回った。価格の上昇もあって給油所での車両用燃料の売上高が45.9％増えている。自動車販売では車両販売や保守整備など4項目すべてが前年同月比で20％を超えるプラスだった。
　2月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は10.6％と、17カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り＝3.4％◆小売り＝13.9％◆自動車販売＝24.0％――だった。卸売りのプラスは16カ月連続、小売りと自動車販売は17カ月連続となる。


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