マレーシア統計局が11日発表した2023年2月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で3.6％上昇した。前年同月を上回るのは18カ月連続で、前月（1.8％上昇）から伸びが加速。製造業で前月を上回る伸びとなり、うち電子製品は2カ月ぶりにプラスを回復した。
　産業別では製造業（4.9％上昇）が19カ月連続のプラスで、前月（1.3％上昇）から加速したほか、電力（1.1％上昇）が5カ月ぶりのプラスだった。一方、鉱業（0.5％低下）は原油と天然ガスがそろって落ち込み、9カ月ぶりの前年割れとなった。
　製造業では7分野のうち家具・紙製品・印刷（0.4％低下）を除く6分野で指数が上昇。食品・飲料・たばこ（11.3％）が最も伸びた。輸送機器（8.0％上昇）がこれに続き、新車販売の拡大が続く中、自動車（9.5％上昇）がけん引している。主力の電気・電子製品（5.4％上昇）は19カ月連続のプラスで、これに含まれる電子製品（1.7％上昇）は2カ月ぶりのプラス。前月は2年8カ月ぶりに落ち込んでいた。
■製造業売上高10％増
　統計局が同日発表した23年2月の製造業売上高は、前年同月比10.3％増の1452億1900万リンギ（約4兆4100億円）だった。前年同月を上回るのは33カ月連続で、前月（6.5％増）から加速した。7分野すべてがプラスとなり、輸送機器（14.3％増）や電気・電子製品（10.0％増）が前月を上回る伸びだった。
　製造業の従業員数は3.3％増の235万人。支払われた労賃は4.6％増の81億6000万リンギ（1人当たり3474リンギ）だった。


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