【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が6日発表した2021年3月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で9.3％上昇した。上昇は4カ月連続。電気・電子製品や自動車のけん引により、製造業が16年10月以来の2桁上昇となった。
　製造業（12.7％上昇）は10カ月連続のプラス。輸出が好調な電気・電子製品（13.8％上昇）が伸びたほか、前年同月に落ち込んでいた自動車など輸送機器（20.9％上昇）が大きく上昇した。石油・化学・ゴム・プラスチック（14.1％上昇）なども2桁のプラスだった。
　一方、鉱業（1.9％低下）は13カ月連続の前年割れ。天然ガスがプラスに転じたものの、原油が引き続きマイナスだった。
■製造業売上高15.3％増
　統計局が同日発表した21年3月の製造業売上高は、前年同月比15.3％増の1269億リンギ（約3兆3600億円）だった。増加は10カ月連続。7分野すべてがプラスとなり、輸送機器（34.2％増）が最も伸びた。
　製造業の従業員数は1.1％減の223万3545人。支払われた労賃は0.8％増の75億1430万リンギ（1人当たり3364リンギ）だった。


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