【亜州ビジネス編集部】中国の自動車メーカー、東風小康汽車（DFSK）は、バン型の電気自動車（EV）「EC35」の販売をマレーシアで開始した。代理店の地場QCフリート・マネジメントが輸入し、販売とリースを手がける。ニュー・ストレーツ・タイムズが25日付で伝えた。

　2座席と5座席のタイプがあり、ラストマイル配送など商用に適した設計になっている。電池容量は38.7キロワット時（kWh）。充電は欧米主導のCCS（コンバインド・チャージング・システム）規格を採用しており、フル充電には急速充電で35分、通常の充電で6〜7時間かかる。1回のフル充電で街乗りでは200キロメートル、高速では268キロメートルの走行が可能。エンジン車に比べ燃料費を78％、維持費を33％抑えられるという。貨物の最大積載量は1090キログラム。

　QCフリートのリム・クーン・イー社長は、当面はEC35の輸入車を扱うものの、23年以降に現地組立生産に切り替えるとしている。


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