【亜州ビジネス編集部】マレーシア連邦裁判所（最高裁）は23日、政府系ファンド「1MDB」の汚職事件を巡る裁判で、下級審を不服としたナジブ元首相の上告を退けた。これにより禁錮12年と罰金2億1000万リンギ（約64億円）が確定し、ナジブ氏は同日収監された。各紙が伝えた。

　最高裁は、背任や資金洗浄、職権乱用など7つの罪で有罪判決を言い渡した下級審を支持。ナジブ氏は不正行為を否定し、不正の犠牲者であるとして上告していた。

　1MDBは、ナジブ氏らが2009年に設立。インフラ整備などを目的とし12〜13年に総額65億米ドル相当を起債したが、実際には個人用不動産の購入や賄賂などに総額45億米ドル以上が流れたとされる。


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