【亜州ビジネス編集部】韓国の大手パンチェーンであるパリバケットは17日、ジョホール州に工場を建設し、イスラム教の戒律に沿うハラルのパンなどを生産すると発表した。1億3000万リンギ（約40億円）を投じるもので、東南アジアにある自社店舗に供給する。

　ヌサジャヤ・テックパークの1万6500平方メートルの敷地に建設する。9月までの着工、来年6月の生産開始を予定。100人を雇用してパンやケーキ、デザートなど100種を生産し、マレーシアのほかシンガポールやベトナム、カンボジア、インドネシアの店舗に供給する。イスラム圏向けにハラル認証を取得し、将来は中東への輸出も検討する。

　今回の投資は東南アジア事業の拡大と、中東進出への基盤づくりを兼ねたもの。同社は韓国の大手食品飲料メーカーであるSPCグループ傘下で、SPCはマレーシアで他にハラル認証の食品飲料工場を建設することを検討している。2兆米ドルに上る世界のハラル市場に参入する考え。


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