【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局は17日、2021年の外国直接投資（FDI）純流入額が前年比3.6倍の481億4400万リンギ（約1兆4800億円）だったと発表した。前年を上回るのは2年ぶり。新型コロナウイルス禍から世界経済が回復に向かう中、各産業への投資が増えた。
　産業別の内訳は、◆製造業＝3.2倍の295億4100万リンギ◆サービス業＝2.2倍の119億7000万リンギ◆鉱業・採石業＝3.0倍の58億3600万リンギ◆農業＝7億2200万リンギ◆建設業＝7400万リンギ――。農業と建設業は前年の純流出からプラス転換した。
　国・地域別では米国が156億5900万リンギで最大となり、これにシンガポールが90億800万リンギ、英国が47億4000万リンギで続いた。日本は41億3000万リンギだった。
■海外への直接投資は94％増
　21年のマレーシアから海外への直接投資（DIA）純流出額は、前年比93.5％増の196億7900万リンギだった。前年を上回るのは2年ぶりとなる。
　産業別では製造業が79億6000万リンギで最も大きく、サービス業が59億5800万リンギで続いた。国別ではオランダへの投資が64億9600万リンギで最大となり、これにカナダの47億8100万リンギ、インドネシアの33億9800万リンギが続いた。


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