【亜州ビジネス編集部】中国自動車メーカーの長城汽車（GWM）は5日、完全子会社の長城汽車セールス・マレーシアを設立したと発表した。「欧拉（オーラ）」ブランドの電気自動車（EV）「好猫（グッドキャット）」などを投入する方針で、第4四半期にも販売を開始する。マレーシアでは数年前まで提携先の現地企業を通じて組立生産・販売しており、再参入となる。同日付ザ・サン・デイリーなどが伝えた。

　EVやハイブリッド車（HV）を中心に、昨年進出したタイと同様の販売戦略を進めるとしている。アフターサービスにも力を入れる考えで、首都圏に交換部品の倉庫を設ける。

　販売を検討するモデルは好猫のほか、「哈弗（ハヴァル）」ブランドのスポーツ多目的車（SUV）「H6」のハイブリッド車（HV）タイプや、同ブランドの小型SUV「初恋（ジョリオン）」など。3モデルともタイで販売しており、うちSUVの2モデルは同国東部の自社工場で生産している。

　将来は提携先のゴーオート・グループと協力し、マレーシア国内での組立生産も検討する。国内では数年前までゴーオートを通じてSUV「H1」などを組立生産・販売していた。ゴーオートはケダ州グルンに工場を構えている。


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