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  ニュース     2021/03/24 20:59

マレーシア:20年のハラル輸出24%減、コロナで苦戦 無料記事

【亜州ビジネス編集部】財務省傘下のハラル産業開発公社(HDC)は23日、イスラム教の戒律に沿ったハラル製品の国内産業に関するリポートを発表し、2020年のマレーシアのハラル製品輸出額が前年比24%減の305億リンギ(約8000億円)だったことを明らかにした。新型コロナウイルスの流行が影響。物流の停滞などにより、年初に予測していた420億リンギを大きく下回った。
 輸出先別ではシンガポールの41億リンギが最大。これに中国が34億リンギ、米国が17億リンギで続いた。品目別では、◆食品・飲料=174億リンギ◆原料=88億リンギ◆化粧品・パーソナルケア製品=27億リンギ◆パーム油派生品=9億リンギ◆産業用化学品=5億リンギ◆医薬品3億リンギ――の順に多かった。輸出額の減少に合わせ、輸出業者の数は前年の1876社から20年は1507社に19%減少した。
 全国に21カ所あるハラル製品用の工業団地「ハラルパーク」への投資額は、2011〜20年の累計で161億リンギに達した。うち4割に当たる66億リンギが地場企業による投資で、外国直接投資(FDI)は95億リンギに上る。進出企業数は295社で、内訳は地場企業が253社、外資が42社となっている。


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