【亜州ビジネス編集部】シンガポール政府系コングロマリット（複合企業）のケッペル・コーポレーション傘下でインフラ投資を専門とするケッペル・インフラストラクチャー・トラスト（KIT）は、韓国の廃棄物処理大手エコ・マネジメント・コリア（EMK）を買収する。情報筋によると、買収額は6億米ドル超。KITが韓国で行う買収案件としては最大規模となる。韓国経済新聞英字版が13日付で伝えた。

　地場IMMインベストメントと韓国産業銀行が率いるコンソーシアム（企業連合）が実施したEMKとその子会社8社の売却入札で、KITが最適格者に選定された。情報筋によると、買収提案額は8000億ウォン（約844億円）で、早ければ来週にも契約に至る。IMM率いるコンソーシアムは5年前の取得時の2倍近い価格で売却する。なお報道を受けてKITは13日、最終的な条件は今後の交渉で決まるとの声明を発表した。

　KITは韓国の廃棄物処理事業に関心を示しており、2020年には最大手EMCホールディングスの買収に向けて入札に参加。ただ、この際は地場のSKエコプラント（旧SK建設）が1兆ウォンで落札している。


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