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  ニュース     2023/01/18 20:59

マレーシア:複合企業サイムがBYDのEV納車開始、まず100台 無料記事

【亜州ビジネス編集部】コングロマリット(複合企業)大手サイムダービーの自動車部門であるサイムダービー・モーターズ(SDM)は17日、代理店契約を結んだ中国の電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)の車両の納車を開始したと発表した。先月の発売から10日間で1000台以上を受注しており、まず100台を納車した。
 SDMは昨年9月、マレーシアでBYDの乗用車タイプのEVを輸入販売する契約を締結。今年の輸入規模は1万台としている。
 第1弾として発売したモデルは、小型スポーツ多目的車(SUV)「ATTO3」(中国名「元Plus=ユアンプラス」)。グレードは2種類あり、価格は標準モデルを14万9800リンギ(約453万円)、上位モデルを16万7800リンギに設定した。今後も早期納車に向けて尽力するとしている。
 ATTO3はフル充電で480キロメートルの走行が可能。リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を板状に並べたブレードバッテリーで密度を上げ、車両制御装置(VCU)や電池管理システム(BMS)、モーター制御装置(MCU)など8つのユニットを一体化したBYD独自の「Eプラットホーム3.0」を採用している。
 SDMは先に、BYD店舗網の整備に5億リンギを投じると発表。既にクアラルンプール中心部のトゥンラザク通りにショールーム1号店を開設した。今年半ばまでに首都圏セランゴール州のアラ・ダマンサラ地区、ペナン州、ジョホール州にも出店する。今年末までに20店、24年末までに40店への拡大を目指す。
 なおSDMは独BMWやポルシェ、スウェーデンのボルボ、韓国の現代自動車などの車両も販売している。


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