【亜州ビジネス編集部】サウジアラビアのコングロマリット（複合企業）大手であるアジラン・アンド・ブロス・ホールディングスは、マレーシアで現地企業9社と組み、最大で総額75億米ドルを投資する。マレーシア投資開発庁（MIDA）が発表したもので、8月29日に各社と覚書を締結。投資分野は電気・電子、航空、電子商取引（EC）、建設、医療、娯楽、サイバーセキュリティーなど多岐にわたる。

　覚書を交わした現地企業は、◆IT（情報技術）大手のダガン・ネクスチェンジ（DNex）◆ドローン（小型無人機）事業のエアロダイン◆航空・防衛企業のナショナル・エアロスペース・アンド・ディフェンス・インダストリーズ（NADI）◆スーパーコンピューターのツイストコード・テクノロジーズ◆サイバーセキュリティー・マレーシア◆遺伝子解析のマレーシアン・ゲノミクス・リソースセンター◆3次元仮想空間のメタ・ユニバース◆電子広告のライトアップ7◆イベント管理のマイイベント――の9社。

　アズミン・アリ貿易産業相は、今回の覚書は両国関係の強化だけでなく、マレーシア企業の国際的な認知度向上につながるとコメントした。サウジアラビア企業はこれまで、マレーシアで製造案件18件を認可されており、認可総額は16億5000万米ドルに上る。


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