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  ニュース     2023/04/03 20:59

マレーシア:複合企業DRBと中国吉利、自動車拠点開発で基本合意 無料記事

【亜州ビジネス編集部】コングロマリット(複合企業)大手のDRBハイコムは1日、国産車メーカーのプロトンに共同出資する中国自動車メーカーの吉利汽車と、ペラ州タンジュンマリムでの自動車製造拠点の開発で協力することに基本合意した。新エネルギー車(NEV)の一大生産拠点として開発したい考え。国営ベルナマ通信などが同日付で伝えた。
 拠点の名称は「オートモーティブ・ハイテクノロジー・バレー(AHTV)」で、面積は404万6900平方メートル。NEVの研究・開発(R&D)から部品製造、車体製造、その他の関連部門が集積する一大拠点とする。向こう10年で320億リンギ(約9600億円)の投資を呼び込む計画。
 プロトンはAHTVに生産体制を集中する。現在はタンジュンマリムと首都圏セランゴール州シャーアラムに自社工場を持ち、それぞれ5モデルと2モデルを製造しているが、2026年までにシャーアラムの生産機能をAHTVに移す。
 プロトンにDRBハイコムが50.1%、吉利が49.9%を出資しており、新拠点の共同開発によって協力関係をさらに深める。吉利が17年に資本参加した後、プロトンは吉利車ベースのスポーツ多目的車(SUV)「X70」「X50」を投入。共に売れ行き好調で、旗艦モデルとなった。先月末にはさらに、吉利のSUV「豪越」がベースとなるプロトン初のハイブリッド車(HV)「X90」を発表している。


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