【亜州ビジネス編集部】スズ製錬のマレーシア・スメルティング（MSC）は、ペラ州のスズ鉱山を買収すると発表した。子会社が操業する鉱区の隣接地にあり、権益を持つ企業の全株式を取得して原料鉱の生産を拡大する。
　子会社のラーマン・ハイドロリックを通じて、鉱山運営のアサス・バイドゥリを株式交換の手法で買収する。ラーマンは新株20％、6億6450万リンギ相当（約200億円）を発行し、アサスの親会社である地場系ティン・インターナショナルに引き渡す。ラーマンの新たな出資比率はMSCが80％、ティンが20％となる。
　買収する鉱区は面積568万4000平方メートル。隣接地の取得によって、ラーマンは既存鉱区で採掘地の拡張が可能になり、追加で2690トン（1億8400万リンギ相当）を生産できる見通し。また、買収する鉱区の推定埋蔵量は1200トン（8200万リンギ相当）を見込む。
　ラーマンは同州で7カ所の鉱山を操業。MSCが使用する原料の10％を賄っている。


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