【亜州ビジネス編集部】プリント基板（PCB）メーカーの米TTMテクノロジーズは25日、ペナン州でPCB工場を着工したと発表した。2025年までの第1期に1億3000万米ドルを投じる。マレーシアへの工場進出は初めて。アジア地域で生産拠点の分散と供給網の安定化を図る。

　工業団地「ペナン・サイエンスパーク」の約10万9200平方メートルの敷地に建設する。来年半ばまでに生産体制を整え、同年下半期に試験生産を開始。2024年から量産を手掛ける。25年にフル稼働し、年間1億8000万米ドルの売り上げを見込む。これらは第1期で、その後の第2期で生産能力を25％増やす。

　通信やデータセンター、医療、工業などで使われる機器のメーカー向けにPCBを出荷する。TTMテクノロジーズはアジア太平洋地域では中国に複数工場を持つが、供給の安定化に向けて生産拠点の分散を望む顧客の要望も多く、電気・電子（E&E）製造のインフラが整うペナン州への進出を決めた。


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