【亜州ビジネス編集部】国営電力テナガ・ナショナル（TNB）と宅配の独系DHLエクスプレス・マレーシアは20日、DHLが進める配送車の電気自動車（EV）化など環境に優しい物流網の構築について、協力覚書を締結したと発表した。テナガは、DHLが導入予定のEV向けに充電所を整備するほか、太陽光発電の導入などで協力する。
　DHLは今後順次、配送車をEVに切り替える方針で、まず来年初めにクアラルンプールのサービス拠点でEVのバンを導入する。テナガはDHLの拠点や配送ルートに充電所を整備し、EV導入を支援。また、屋根上設置型の太陽光発電設備や、エネルギー管理システムの導入にも協力する。
　ドイツポストDHLグループは、二酸化炭素（CO2）排出削減に向けた取り組みに今後10年で70億ユーロ（約9200億円）を投じる方針を示している。一方、テナガは再生可能エネルギー発電の総出力を2025年までに8300メガワット（MW）に引き上げる目標を設定。21年3月時点では3402MWで、うち国内が2736MW、海外が666MWに上っている。


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