【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国産車メーカーであるプロトンは16日、2021年5月の輸出台数が669台となり、月間としては13年3月以降の約8年で最高だったと発表した。パキスタンやエジプトなどへの輸出が好調だった。

　1〜5月の輸出台数は明らかにしていないが、前年同期比で174％増と大きく伸びた。5カ月で前年通年の94％に達したとしている。国別の輸出台数は、プロトンにとって新市場であるパキスタンが最も多かった。エジプトが350台でこれに続き、1987年から輸出しているブルネイが3位だった。

　プロトンは、マレーシア国内ではロックダウン（都市封鎖）が全国的に行われ、向こう数カ月は自動車販売が低調になると指摘。ただ輸出については、年目標を達成できるとの見方を示した。

　同社は8月初旬までにパキスタンで組立生産を開始する計画。まずAセグメントセダン「サガ」を現地生産に切り替え、その後、スポーツ多目的車（SUV）「X70」の生産も始めるとしている。

　東南アジアでは現在、ブルネイにのみ輸出しているが、近くタイとインドネシアへの輸出を再開する計画。両国でパートナー探しを行っており、タイには22年にも出荷を開始するとしている。

　なお同社の20年の国内販売台数は前年比8.8％増の10万9716台。国内市場シェアは21.1％で、国産車メーカーのプロドゥアに次ぐ2位だった。


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