国営石油ペトロナスは25日、サバ州沖のガス田に設置した同社2カ所目の洋上天然ガス液化基地から液化天然ガス（LNG）の積み出しを開始したと発表した。エネルギー会社が2カ所の洋上基地でLNGを生産するのは世界初という。初出荷のLNGは、傘下の海運大手MISCの輸送船でタイに送られた。

　サバ州沖140キロメートルの位置に、洋上で天然ガスの精製・液化・貯蔵・積み出しを行う浮体式LNG生産施設（FLNG）を設置した。LNGの年産能力は150万トン。水深1000メートルを超える深海ガス田向けのFLNGとしては世界初とされる。

　1カ所目のFLNGはサラワク州沖で2016年に操業を開始。19年にはサバ州沖に移設された。


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