【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国産車メーカーであるプロトンは27日、同社2モデル目となるスポーツ多目的車（SUV）「X50」を正式に発売したと発表した。同社初のSUVである「X70」と同様、資本提携先である中国の吉利汽車と共同開発した。
　X50はX70と同じくBセグメントSUVに分類されるが、排気量は1500ccで、X70の1800ccより小型。車体の全長も4330ミリメートルとX70の4519ミリメートルに比べて短い。価格は7万9200〜10万3300リンギ（約198万〜258万円）で、同クラスのSUVでは最安となっている。
　先月16日に予約受け付けを開始し、既に2万台以上の予約が入った。製造はペラ州タンジュンマリムの工場で行う。プロトン車の販売を手がけるプロトン・エダルのロスラン・アブドゥラ最高経営責任者（CEO）は、「X50への関心は発売前から高く、1年前に問い合わせが来たこともあった。責任もって早期に納車できるよう努める」としている。
　プロトンの1〜9月の販売は7万3607台。活動制限令（MCO）の影響で3〜5月に大きく落ち込んだものの、9カ月では前年同期を4.3％上回った。市場シェアは21.6％。X70の販売は2849台で、BセグメントSUVでは首位に立っている。


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