【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国産車メーカーであるプロトンは4日、2020年7月の販売台数が前年同月比45.7％増、前月比37.3％増の1万3216台だったと発表した。月間販売台数としては2012年6月以降で最高。乗用車の販売サービス税（SST）が減免されたことで追い風が吹いた。
　車種別では、4モデルがセグメント別でシェアトップに立った。一つは19年8月にモデルチェンジしたAセグメントセダン「サガ」で、販売台数は5421台と14年4月以降で最高を記録。デビュー35年を記念したモデルを7月9日に1100台発売しており、5日間で完売するなど好調を博した。プロトン初のスポーツ多目的車（SUV）「X70」は3087台、Bセグメントセダン「ペルソナ」は3043台、Cセグメント多目的車（MPV）「イグゾラ」は792台で、それぞれの部門でシェアトップだった。
　プロトンの1〜7月の市場シェアは21.8％で、前年同期から6.7ポイント上昇。販売台数は前年同期比4.2％減の5万294台と落ち込んだものの、市場全体（23万929台）の33.5％減に比べると減少率が小さかった。
　同社は20年下半期の見通しについて、慎重な見方を残しながらも楽観視していると説明している。


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