中小食品会社のM&A（合併・買収）を行うヨシムラ・フード・ホールディングス（YFHD）は、業務用厨房機器の製造や輸入販売などを手掛けるNKRコンチネンタル（本社：シンガポール）を買収すると発表した。現地で展開中の水産卸売事業と同様にホテルや病院などを販路としていることから、連携して事業拡大を図る。

　シンガポールの海外事業統括会社ヨシムラ・フード・ホールディングス・アジアを通じて、来年1月にも株式の70％を20億3600万円で取得する。

　NKRは業務用の厨房機器を欧米や日本のメーカーから仕入れるほか、シンガポールとマレーシアの自社工場で製造して両国の高級ホテルや病院、飲食店などに販売。自社内に設計、製造、施工管理、施工、メンテナンスの専門部隊を抱え、一貫サービスを提供できる。2018年12月期売上高は25億5600万円だった。

　ヨシムラはシンガポールで、昨年に水産品卸売業者を、今年に入って水産品加工メーカーを買収。両社はホテルや病院などに販路を持つ。


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