ベトナム統計総局は、新型コロナウイルス流行で4月15日までに500万人の雇用に影響が出たと発表した。うち59％が休職状態。29％は勤務時間短縮で、13％は完全に職を失った。VNエクスプレスが24日付で伝えた。
　最も影響が出たのは製造業で、120万人の雇用に影響。これに卸売り・小売りが110万人、宿泊・ケータリングサービスが74万人で続いた。
　2020年第1四半期の15歳以上の労働参加率は75.4％で、前四半期から1.2ポイント、前年同期から1.3ポイント低下。過去10年で最低となった。失業率は2.22％で前四半期から0.07ポイント、前年同期から0.05％悪化。過去5年で最も高かった。一方、平均賃金は620万ドン（約2万8000円）で、前四半期から35万3000ドン（6.0％）、前年同期から47万3000ドン（8.3％）上がった。
　統計総局が行ったアンケート調査では、85％近い企業が新型コロナにより困難に直面していると回答した。一方、20年第1四半期の国内総生産（GDP）成長率は3.82％で、過去10年で最低。事業を一時停止した企業は1万8600社で、前年同期から26％増加した。


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