日立化成は25日、東部チャチュンサオ県に新たな連結子会社を設立し、タイの鉛蓄電池事業を再編・集約すると発表した。既存子会社の日立化成アジアタイランド（HCTD）の自動車用鉛蓄電池事業を新会社に譲渡し、将来は新会社と2017年に買収した鉛蓄電池子会社を統合する計画。事業の効率化を図る。

　来月中に全額出資で日立化成ゲートウエー・バッテリー（タイランド）を設立する。資本金は5億8400万バーツ（約19億2700万円）。来年3月末にHCTDの自動車用鉛蓄電池事業を譲渡し、4月1日付で事業を開始する。新会社の従業員数は約180人となる。

　将来は新会社と、自動車用・産業用の鉛蓄電池を製造販売する日立化成ストレージ・バッテリー・タイランド（HCBT）を統合。経営資源の効率化や安定的な電池供給体制の構築を図る。

　HCBTは1986年に現地資本で設立され、「3K」ブランドなどの鉛蓄電池を製造販売する国内大手。日立化成は17年に買収し、今年初めに社名を変更した。タイ証券取引所（SET）に上場している。


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