米調査会社ニールセンが発表した2020年3月の国内の総広告支出は、前年同月比5％減の101億3600万バーツ（約330億円）だった。新型コロナウイルスの流行が影響し、6カ月ぶりにマイナスに転じた。

　同社とタイ・デジタル広告協会のデータを集計した。媒体別では、全体の約6割を占めるテレビが2％減にとどまったものの、映画（44％減）、印刷（42％減）、店内（29％減）、ラジオ（19％減）、屋外・交通（11％減）は2桁減と落ち込んだ。インターネット（23％増）は唯一のプラスだった。

　第1四半期の総広告支出は、前年同期比1％増の286億9700万バーツ。媒体別では、テレビ（2％増）とインターネット（23％増）がプラスだった。業種別では、食品・飲料（2％減）が40億3400万バーツで最大。パーソナルケア・化粧品（4％増）が38億3600万バーツで続いた。旅行（27％減）と不動産（26％減）は、新型コロナが観光業に直撃したことで、大きく減少した。


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