英国の研究機関であるオックスフォード・エコノミクスは最新リポートで、ベトナムの2020年の国内総生産（GDP）成長率が2.8％となり、域内各国に比べて高い伸びになるとの予想を発表した。新型コロナウイルスの感染抑制に成功したことが主因。とりわけ下半期からの回復スピードが速く、21年には成長率が8％に上るとみている。VNエクスプレスが16日付で伝えた。
　20年上半期は外国直接投資（FDI）認可額が前年同期比15.1％減の156億7000万米ドルと落ち込んだが、下半期は大きく伸びると予想。地理的に中国に近く、賃金も安いことから、とりわけ製造業の投資が増えるとみている。
　一方、輸出は世界経済の回復度合いに左右されると指摘。観光業は外国人の来訪が制限されていることから落ち込みが激しく、国内観光を促しても埋め合わせは難しいとしている。
　オックスフォード・エコノミクスは、ベトナムは新型コロナの感染抑制に成功したものの、第2波には十分警戒する必要があると指摘。第2波が訪れた場合、20年のGDP成長率は1.5％にとどまるとみている。
　ベトナム統計総局によれば、20年上半期のGDP成長率は1.81％どまり。2011年以降で最低を記録した。


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