グエン・スアン・フック首相は12日、ベトナムと中国を結ぶ国際航空便の再開を承認した。新型コロナウイルス流行を阻止するため3月末から国際便は基本的に停止しており、再開が認められるのは中国便が初めて。日程や条件などは両国の航空当局間で今後詰める。サイゴンタイムズが13日付で伝えた。
　フック首相はまた、海外に在住するベトナム人の帰国を進めるため、東京、ソウル、台湾、広州、ビエンチャン、プノンペンからの帰国便を増やすよう外務省と運輸省に指示。関係省庁に対しては、1万人以上の帰国に対応するため、検査や検疫の準備を整えるよう命じた。
　首相は、アフリカの赤道ギニアに住むベトナム人の健康状態に対する懸念も表明。同国には約200人のベトナム人が住んでおり、うち半数以上が新型コロナに感染したことが確認されている。
　ベトナムではこれまで、372人の新型コロナ感染が認められたが、死者はゼロ。350人が回復した。市中感染は88日連続で確認されておらず、抑制に成功している。


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