商務省貿易局の発表によると、自由貿易協定（FTA）と特恵関税制度（GSP）を利用した2019年1〜11月の輸出額は前年同期比4.1％減の656億4288万米ドルだった。米中貿易摩擦やバーツ高の影響を受け、前年割れとなった。

　FTAを利用した輸出は5.5％減の607億9030万米ドル、利用率は77.3％だった。輸出先別では、東南アジア諸国連合（ASEAN）が227億1649万米ドルで最大。以下、◆中国＝165億6645万米ドル◆豪州＝72億8575万米ドル◆日本＝69億7105万米ドル◆インド＝39億6352万米ドル――と続いた。FTAが利用された主な品目は、◆トラック（商用車）◆合成ゴム製品◆生鮮ドリアン◆サトウキビ糖◆果物――などだった。

　一方、GSPを利用した輸出は17.4％増の48億5257万米ドルに拡大した。輸出先別では、米国が44億1348万米ドルで大半を占め、以下は◆スイス＝2億8327万米ドル、◆ロシア＝1億2930万米ドル◆ノルウェー＝2539万米ドル――と続いた。


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