新電力のイーレックスは23日、カンボジアで水力発電事業に出資参画すると発表した。2023年2月の運転開始を予定する出力80メガワット（MW）の事業に2350万米ドル出資。34％の持ち分を取得して事業主体となる。同社が海外の水力発電事業を手掛けるのは初めて。

　同国政府から事業権を得ているシンガポール企業SPHPシンガポールに出資する。西部ポーサット州に発電ダムを建設。発電した電力は全て固定価格でカンボジア電力公社に販売する。

　ダムは面積85平方キロメートル、貯水量12億立方メートル。20MWのタービンを4基設け、年間の発電量は36万9000メガワット時（MWh）を見込む。SPHPの総投資額は2億3100万米ドル。同社にはイーレックスのほか、現地企業のアジア・エナジー・パワーと、シンガポールのISDNエナジーが33％ずつ出資する。


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