商務省貿易局の発表によると、自由貿易協定（FTA）と特恵関税制度（GSP）を利用した2020年1〜4月の輸出額は、前年同期比12.1％減の213億4000万米ドルだった。食品や農産物などの品目で伸びたものの、新型コロナウイルスの感染拡大がマイナスに影響し、前年割れとなった。3日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
　FTAを利用した輸出は13.3％減の195億4600万米ドル、利用率は77.5％だった。4月単月では、前年同月比20.1％減の46億3500万米ドル。利用率は84.8％と1〜4月の平均を上回ったものの、新型コロナの影響で輸出額は平均を下回った。
　一方、1〜4月のGSPを利用した輸出は3.9％増の17億9300万米ドル、利用率は85.3％だった。輸出先別では、米国が3.3％増の16億4400万米ドルで全体の約9割を占めた。GSPが利用された主な品目は、◆エアコン部品◆ゴム手袋◆食品・飲料◆変圧器――などだった。4月単月では、7.7％増の4億5500万米ドル。野菜・果物飲料やパイナップル缶詰などの伸びが目立った。
　米国は4月25日からタイ製品に対するGSPを一部停止。海産物や電気製品の一部が対象から除外された。


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