ベトナム自動車工業会（VAMA）が10日発表した2020年6月の国内新車販売台数（VAMA非加盟企業含む）は前月比25.8％増の2万4002台だった。前月を上回るのは2カ月連続。前年同月比では12.8％減だった。新型コロナウイルス流行とその対策である外出制限措置で4月は1万1761台と過去6年で最低を記録したが、措置緩和で5月は前月比6割増に回復。6月末には国産車の登録料が半減されたことで追い風が吹いている。
　内訳は乗用車が前月比35.2％増の1万7584台、商用車が5.1％増の6109台と伸びた。ただ前年同月比ではそれぞれ13.3％減、8.3％減と落ち込んだ。国内生産車の販売は前月比42.8％増の1万5847台、輸入車は2.1％増の8155台。前年同月比ではそれぞれ2.0％減、28.2％減だった。国産車については、政府が6月28日から年末まで自動車登録料を半額に引き下げており、販売の伸びにつながった。
　VAMA会員企業の販売台数は前月比25.6％増の2万3324台。ブランド別ではトヨタが7.0％増の4459台でトップ。これにホンダが17.5％増の3188台、マツダが48.2％増の2586台で続いた。マツダ車や起亜車、プジョー車、THACOトラックなどの組立生産を行う地場チュオンハイ自動車（THACO）の販売台数は、合計で34.9％増の7861台だった。
■上半期は3割減
　上半期の新車販売台数はVAMA非加盟企業含む全体で10万7183台となり、前年同期から30.6％減少した。内訳は、乗用車が32.2％減の7万6682台、商用車が24.9％減の2万8688台など。国内生産車の販売は26.5％減の6万7516台、輸入車は36.6％減の3万9667台と、そろって大幅に落ち込んだ。
　VAMA加盟企業の販売台数は10万2720台で29.6％減少した。ブランド別ではトヨタが32.1％減の2万5177台でトップ。これにホンダが26.7％減の1万2035台、起亜が24.2％減の1万1049台で続いた。THACOは合計で25.5％減の3万4159台だった。


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