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  ニュース     2020/07/07 20:59

ベトナム:不動産業者が一等地買い漁り、コロナで安値 無料記事

 不動産開発業者が各地で一等地の買い付けを進めている。新型コロナウイルスの世界的流行が経済に打撃を与える中、財務状況が悪化した企業が保有する土地を安く売りに出しており、開発業者が好機とみて土地を買い漁っている。VNエクスプレスが6日付で伝えた。

 地場フンティエン・グループはこのほど、中部高原ラムドン省の観光地であるダラットで1000万平方メートルの土地を取得した。また、アンザーグループは6月に行われた株主総会で、2020年は土地購入の「ゴールデンタイム」であると株主に説明。ホーチミン市と近郊の南部ドンナイ省、バリアブンタウ省、ビンズオン省で年内に3兆〜5兆ドン(約139億〜232億円)を投じ、土地の買い付けを進めるとしている。ナムロングループは、20年はホーチミン市とその周辺の土地取得に2兆ドンを投じる計画だ。

 ダイフックランドのグエン・タイン・フン最高経営責任者(CEO)は、20年は例年よりも土地の売買件数が多く、新型コロナ流行に起因すると説明。手頃な価格での購入機会を失う可能性があるとして、買い手が決断を急いでいるという。購入しているのは財務状況が良好な企業に限られ、購入した土地の用途も決めていない状況としている。


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