労働・傷病兵・社会問題省は、新型コロナウイルス流行が失職または労働時間削減という形で労働者780万人に影響したとの試算を発表した。VNエクスプレスが6月30日付で伝えた。

　失職したのは約140万人で、製造、小売り、運輸、ホテル部門の労働者が多かった。製造業では、ホーチミン市で6万人以上を雇用する台湾・宝成国際集団（PCG）傘下の履物メーカー、ポウユエン・ベトナムがこれまでに2786人を解雇。8月下旬までに6000人を解雇する予定とされる。同じく製靴業のフエフォン・フットウエアも4600人の従業員を半減した。

　2020年1〜6月の失業手当て申請者数は全国で56万5000人となり、前年同期から32％増加。支給額は7兆ドン（約324億円）で、40％増えた。一方、この期間に政府の職業安定所を通して再就職先を見つけたのは54万人だった。

　ベトナム統計総局によれば、1〜6月に事業を停止した企業は前年同期比38.2％増の2万9169社。上半期の国内総生産（GDP）成長率は1.81％で、過去10年で最低になるなど、新型コロナ流行が経済に多大な影響を与えている。


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